2025/02/21 公開
当サイトを作るにあたり、何かちょうど良いフレームワークはないかと探していたところ、Astroというフレームワークを発見しました。名前くらいは聞いたことがありましたが、使ったことがなかったのでせっかくならと採用してみることに。
結果的にとても扱いやすく気に入ったので、記事としてまとめることにしました。
以下のような構成で構築します。
リリースは2022年4月と比較的最近ですが、記事作成時(2025/2/20)でGitHubのスターは49.2kまで伸びています。next.jsと比較してもグラフの傾きは同じくらいで、非常に人気があることがわかります。
Next.jsやRemix等のフレームワークは動的なウェブサイトを実現するためにCSRを前提に設計されていますが、ブログサイトのような静的なWebページでは必要ないことが多いです。
その一方でAstroは、ウェブアプリケーションではなくウェブサイトを作ることに特化したSSGフレームワークとして開発されています。
SSGなので表示がとにかく高速なのが特徴です。参考に、SEOにおいて重要な指標となるCWV (Core Web Vitals) 評価に合格したウェブサイトの割合は他のフレームワークと比較して非常に高くなっています。
コードに関しても、特に新しい言語を学ぶ必要なく、HTML、CSS、JS(TS)で作成することができます。また、必要に応じてTailwindCSSやReactを入れるなど、好みのライブラリでウェブサイトを作ることができます。(当サイトはTailwindCSS, React, shadcn/uiを使用しています)
その一方で、SSGであるが故にログイン機能のあるWebサイトなどの構築には向きませんのでご注意ください。
2023 Web Framework Performance Report | Astro
最近よく名前を耳にする国産のヘッドレスCMSです。ヘッドレスなので、WordPressなどとは異なり、フロントエンド部分を好きなように作成できます。
10,000記事、月5GBまでは無料で使えるので、個人利用の場合にはこちらで十分。
Cloudflare が提供する静的ウェブサイトのホスティングサービスです。高速なグローバルネットワークを活用することで、世界中のユーザーに対して素早いコンテンツ配信が可能です。
また、GitHubと連携して自動でビルドからデプロイまで行ってくれます。まだ使ったことはないのですが、デプロイ時のプレビュー環境や、ロールバック機能なども無料で利用可能です。
まずは以下のリンクからmicroCMSのアカウントを作成します。
https://app.microcms.io/signup
アカウントの作成が完了すると、以下の画面が開くので、一から作成するをクリックします。
サービス名とサービスIDを入力します。
今回のサンプルでは、ブログをクリックします。
ブログ用のサンプルAPIが作成されます。
すでにサンプルの記事とカテゴリが用意されています。
次に、APIキーを確認するため、左上の歯車マークを押します。
サービス設定の中のAPIキーをクリックします。
APIキーはあとで使うので、コピーしておきます。(いつでも確認可能です)
astroをインストール
npm create astro@latest
環境変数を設定
MICROCMS_SERVICE_DOMAIN=<microCMSのサービスドメインを入力(.microcms.ioの前まで)>
MICROCMS_API_KEY=<microCMSのAPIキーを入力>
microcms-js-sdkをインストール
npm i microcms-js-sdk
接続用のコード実装
import { createClient } from "microcms-js-sdk";
export const client = createClient({
serviceDomain: import.meta.env.MICROCMS_SERVICE_DOMAIN,
apiKey: import.meta.env.MICROCMS_API_KEY,
});
import type { MicroCMSListResponse } from "microcms-js-sdk"
type Blog = {
title: string;
content: string;
eyecatch: string;
category: string;
}
export type BlogsResponse = MicroCMSListResponse<Blog>;
import type { MicroCMSQueries } from "microcms-js-sdk";
import type { BlogsResponse } from "@/lib/microcms/blog";
import { client } from "@/lib/microcms/client";
export const fetchBlogs = async (queries?: MicroCMSQueries) => {
return await client.get<BlogsResponse>({
endpoint: "blogs",
queries: queries,
});
};
ブログ記事一覧ページの作成
---
import Layout from '@/layouts/Layout.astro';
import { fetchBlogs } from '@/lib/microcms/fetchBlogs';
const blogsResponse = await fetchBlogs();
const { page } = Astro.props;
---
<Layout>
{
page.data.map((blog) => (
<a href={`/blogs/${blog.id}`}>
{blog.title}
</a>
))
}
</Layout>
ブログ記事ページの作成
---
import Layout from "@/layouts/Layout.astro";
import { fetchBlogs } from "@/lib/microcms/fetchBlogs"
export const getStaticPaths = async () => {
const blogsResponse = await fetchBlogs({ fields: ["id"] });
return blogsResponse.contents.map((blog) => ({
params: {
blogId: blog.id,
},
}));
};
const { blogId } = Astro.params;
const blogsResponse = await fetchBlogs({ ids: blogId });
const blog = blogsResponse.contents[0];
---
<Layout>
<div set:html={blog.content}>
</Layout>
Cloudflare PagesとGitHubの連携を行なっていきます。
まず、以下のリンクからCloudflareのアカウントを作成してください。
https://dash.cloudflare.com/sign-up?pt=f
Account Homeに移動し、左のメニューバーからCompute (Workers)をクリックします。
青いCreateボタンをクリックします。
ページ中央付近のPagesをクリックします。
Connect to Gitをクリックします。
Connect GitHubをクリックします。
自動的にGitHubに移動し、アカウントが表示されるので連携したいアカウントをクリックします。
全てのリポジトリを連携するか、選択した一部のリポジトリのみを連携するかを選択します。
特にこだわりがなければ全てのリポジトリを連携して問題ありません。
自分の手元では連携後に以下の Error connecting to git account というエラーが発生してしまったのですが、10回ほど連携をやり直すことで解決しました。
連携が完了すると以下の画面が表示されます。ここで連携したいリポジトリを選択し、Begin setupをクリックします。
ビルドの設定を行います。
Framework presetにAstro、Environment variablesには開発時に設定した環境変数2つを入力します。完了したらSave and Deployをクリックします。
これでデプロイは完了となります!
画面に表示されたURLをクリックするとページが表示されるはずです🎉
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